TOKの基本的な考え方について、まずは簡潔に説明したいと思います。

TOKを通して探求していくことは、「どのように私たちは知るのか」です。つまり「知る人」と「知識」の関係性です。

何か物事を「知る人」がいて、その人はその人独自のものの見方を持ちながら知覚、感情、言語、理論、直感等を使いながら様々な方法で知ります。また、「知識」というものは領域ごとに性質が違います。自然科学、芸術、歴史、倫理等、それぞれの領域にはその分野独自の言語、発展の歴史等があります。
このように、知るプロセスを一つ一つ明らかにしていき、知識の本質を詳しく見ていくことで、私たちが知っていると主張することを見つめ直していけます。そして、今まで特に意識していなかったことが意識化され、より一層クリティカルに物事をみれるようになります。

最終的には、実社会の状況からさらにもう一歩踏み込んで、「知識に関する問い」という、知識そのものについての問いをTOKの語彙を使って探求することへとつなげていきます。これについてはまた順を追って詳しく説明します。

今回はここまでです。この説明を読んでまだピンとこないかもしれませんが、少しずつ理解していけば大丈夫です。TOKをまだ良く知らない人が、TOKは哲学であるとか批判する方法論を教えているというイメージを持っている場合が多々あります。しかし、ここでの説明でわかるように、TOKでは至って冷静に、知るというプロセスや知識の本質を一つ一つ丁寧に明らかにしていきます。あくまで知を理論的に分析していくのが「知の理論」ということをまずは覚えておいてください。

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